地下室付き住宅の特徴


地下室付き住宅が実現する
「理想の住空間」

床面積を広げる手段としての三階建て規制は年々緩和されつつあります。しかし現実には、三階建てにして床面積を増やしていく事は難しくなっています。なぜなら北側斜線などの規制、構造的制限などをクリアするために床面積が少なくなり、さらに近隣とのトラブルや近隣の日照権への配慮などでも少なくなり、意外と床面積を増やすことができないのです。ところが、地下室は法的条件や構造的制限をクリアしてさえいれば、近隣に気兼ねすることなく、目いっぱいの床面積と住空間を確保することができます。

  • 地下室は何でもできる

    今では、水周り(トイレ・風呂・キッチン)や災害シェルターはもちろんの事、従来はカビてしまうからとんでもないと言われた書庫やギャラリー、太陽光の差し込む地下室、庭がある地下室なども作る事ができるのです。まだ、多くの建築事務所の設計士でさえ知らないほどに、地下室建築技術は進化しています。

  • 地下室は「おまけ」としてではもったいない

    地下室は「おまけ」や「追加の空間」と考えるのは、あまりにももったいありません。地下室は、その特性からテレワークなどのワークスペースや、武道・ゴルフシュミュレーター・バレエなどの趣味室、プレイルームはもちろんのこと、従来は考えられなかった寝室やメインの居間にも適しています。

  • 地下室があれば狭い敷地でも三世帯住宅ができる

    敷地をよくよく見てみれば、足下の地下空間も自分のもの。1994年6月施行の【住宅地下室容積率不算入制度】により、従来より50%も広い住宅が建築できるようになりました。

  • 地下室は三階建て住宅よりバリアフリー

    地下室付き二階建て住宅なら、一階を生活の中心とすると、「上に上がるか下に下りるか」の短い動線で生活ができます。


地下室付き住宅の
特徴・メリット

都会の喧騒を断ち切れる暮らし

地下室の最大の特性である密閉性により、「趣味を自宅でしたい!」「自宅で快適に仕事をしたい!」「夜中でも周りに気を使わず集中したい!」など、あなたの「~したい!」が叶う空間です!
 

外界の騒音から隔絶された静寂空間が手に入る

地下室は、外界の騒音に悩まされないことが大きな特徴のひとつです。集中力を切らしたくない方や、静かにじっくり考えたい方、瞑想したい方も、地下空間なら容易に静寂を手に入れられます。作家のための書斎、造形のためのアトリエなどに最適です。
また、自然の緩衝材である地盤が、交通騒音ばかりでなく交通振動まで低減するため、静かな室内があなたの安眠を約束します。

抜群の遮音性で近隣に気兼ねなく大きな音を楽しめる

地上家屋の場合、1db(デシベル)低下させるために、坪当たり3.3万円程度の防音工事費がかかるのが一般的です。例えば、30db低下させるとすると、坪当たり約100万円も必要になる計算です。
鉄筋コンクリート製地下室GEOLIFEなら、防音工事がほとんど不要になります。(ただし、反響を抑えたい場合には、吸音工事を行って、残響を適度に調整する必要があります。)
この抜群の遮音性によって、思いっきりカラオケを楽しんだり、お気に入りのシンフォニーに聴き入ることもできます。大型スクリーンが手ごろな値段で購入できるようになった今、ホームシアターは地下室の最適利用法です。
他にも、飛んだり跳ねたりできるジムルーム、わいわいがやがやできるパーティールーム、ゴルフ練習場など、あなたの夢が広がります。

家族にすら気を使わず、時間の流れを自分でコントロールできる

誰でも一度は夢見たことのある「隠れ家」。その隠れ家的な空間を演出する事も、地下室なら容易にできます。他人には入られたくない空間や、防犯も含めた、オリジナリティー溢れる空間を演出する事ができます。
2面性を持つライフスタイルを楽しむ事もできます。
地下室は仕事の場に活用される事も意外と多く、様々な周りのプレッシャーからあなたのライフワークを守ります。自分のペースで自分流に時間を過ごす事ができるからです。
自分の時間を大事にするクリエイターの方は是非使っていただきたい空間です。

同じ敷地で1.5倍の床面積を実現

床面積を広げる手段としての三階建て規制は年々緩和されつつあります。しかし現実には、三階建てにして床面積を増やしていく事は難しくなっています。なぜなら北側斜線などの規制、構造的制限などをクリアするために床面積が少なくなり、さらに近隣とのトラブルや近隣の日照権への配慮などでも少なくなり、意外と床面積を増やすことができないのです。ところが、地下室は法的条件や構造的制限をクリアしてさえいれば、近隣に気兼ねすることなく、目いっぱいの床面積と住空間を確保することができます。

住宅地下室容積率不算入制度

構造物の地階(天井下面が地表より1m以下に限る)の床面積は、建物全体の床面積の1/3を上限として床面積に算入しない制度。

ケーススタディ

敷地面積が100㎡、建ぺい率(普通は1階部分の床面積÷敷地面積)50%、容積率(建物全体の床面積÷敷地面積)100%の指定がある場合
→地下室を作れば二世帯住宅にも十分な150㎡の床面積が確保できます。旧制度では、100㎡が限度でした。

土地を買うより安上がりになる

今住んでいる宅地に接した土地を買い増しできる例は希です。できたとしても、広げる床面積に等しい土地購入費と建築費がかかります(建ぺい率50%、容積率100%の場合)。
GEOLIFE地下室なら、一坪当たり70万円から100万円程度で建築できます(10坪以上の場合:内装・設備工事含む)。
地下室は広い面積で造るほど、坪当たり建築単価が大きく下がり、構造的にも優れた建物となるため、コストパフォーマンスの良い造り方です。3坪程度でいいから地下室が欲しいと思うときが、最も割高な建築費がかかります。造るなら地下室は「広く」が鉄則です。

2世帯や3世帯がそれぞれ独立して住まうことができる

地下にトイレも風呂もキッチンもできるとなれば、生活の中心を地下に持ってくることができます。洋室ばかりでなく本格的和室もできる、当然寝室にもなるわけです。地下を含めてトータルで家を計画すれば、2世帯や3世帯がそれぞれ独立して住まうことができるようになります。
地下室は、静かで室温の変化も少なく、防災に優れていて、むしろ高齢者には住みやすい空間です。老夫婦が地下室に風呂もキッチンもトイレも付けて、茶室も造っている家もあるくらいです。
自分が育った実家に住みたいが、土地も家も狭くてとても一緒に住めない。そんな悩みをお持ちの方は多いと思います。限られた土地を活かすには、「地下を活用すること」です。

段差敷地、傾斜敷地、軟弱地盤なら
地下室付き住宅がコストパフォーマンス抜群

隣接道路と敷地とに段差がある場合、敷地そのものが傾斜地である場合、地表面付近の地盤の支持力が十分でない場合では、地上階だけの通常の家を建てるには、意外に費用が掛かる高い擁壁や頑丈な杭基礎が必要になります。そうやって普通の家を建てても、無理した割には上り下りの多い使い勝手の悪い家になってしまうケースが少なくありません。地下室付き住宅なら、擁壁や杭などに費用を掛けずに、無理なく使い勝手のよい家を建てられるケースが多くあります。

震災・火災・台風などの災害にも安心

DeMesh工法で造る地下室は、高品質の鉄筋コンクリート製のため強靭で長寿命。さらに自然の緩衝材である地盤が周囲を取り巻いているので、地震の揺れが軽減されて地下室に伝わり、地下室付き住宅は地震に強い家になります。また、地上階も鉄筋コンクリートで造れば建物全体が強靭になるうえ、火災にも強い家ができます。地震や災害にも強く長寿命。まさに「防災シェルター」ともいえる環境が、居住空間をより安全な生活へ変えてくれるでしょう。

地下室は丈夫な深い基礎と同じ

建物は地表より高くなるほど地震の影響を受けやすく、地下深くなるほど影響を受けにくくなる傾向があります。地下室が受ける影響は地上部分のわずか1/2~1/3程度と考えられています。
通常の建物は布基礎やべた基礎を設け、地表付近の浅い地盤で支えられています。地下室付きの住宅は、地盤の深い位置で支えられるため、建物全体がいっそう安定するのです。
東日本大震災では、地下室付き住宅はほとんど無傷であったという報告もあります。

「地下室付住宅の耐震強度は地下室なし住宅の2倍以上」を独自研究で証明

関東ローム層の地盤上にベタ基礎で建築した木造軸組み工法2階建て住宅と、同じ地盤内に建築したDeMesh工法によるRC造地下室付木造軸組み工法2階建て住宅とを比較解析しました。
コンピューターで3次元モデル化し、実際に観測されたエル・セントロNS地震波形(※1)を3次元構造解析ソフト(※2)に入力し振動解析しました。
解析結果は、フレームモデル(各部材を線状の解析要素に置き換えたモデル)ですが、専門家でなくとも視覚的に理解し易いように、変位を10倍に増幅し、面には色を付けてアニメーション化してみました。

注目点

戸建て地下室付住宅を想定したこのような3次元振動解析およびアニメーション化は、国内では初めての試みと考えられます。

  • ※1:1940年にアメリカ合衆国カリフォルニア州のエル・セントロで起きた地震波形で震度5程度に相当します。人類が始めて記録した巨大地震記録であり、世界中の技術者や研究者が自由に手に入れることができます。近年では、立地地盤や建物の条件によって様々な地震波が利用されていますが、かっての日本では霞ヶ関ビルなどを初めとする多くの超高層ビルの耐震設計に用いられてきました。当解析では東西・南北2方向同時にその地震波を作用させるので、震度6弱程度の強度の地震を受けたことを想定したことになります。
  • ※2:SAPIV(1971年にカルフォルニア大学バークレイ校で開発された3次元構造解析ソフト)のパソコン用改訂バージョン
  • 解析用にモデル化する前の形状モデル

    左:地下階付き木造二階建て住宅/右:地上階のみの木造二階建て住宅

  • 解析用にモデル化したフレームモデル(地盤はバネでモデル化)

    左:地下階付き木造二階建て住宅/右:地上階のみの木造二階建て住宅

  • 耐震比較動画

    2つを比較すると、地下室付き住宅が地下室無し住宅に比べて地震地の揺れが半減していることが一目瞭然です。解析数値比較による最大変位の減少率は1 / 2.4にもなります。

災害に強い住宅「実験住宅2005:大久保二丁目の住宅」プロジェクトに参画

実はもっとも頑丈な家を作るには地下室を作る事が一番の近道。東日本大震災でも地下室付住宅はほとんど無傷でした。地上階も鉄筋コンクリートで造れば、地震にも火災にも、より強い家ができます。
早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室が主幹するプロジェクトでは、多くの木造住宅が狭隘道路に囲まれていて、火災・地震などの災害に最も弱いと考えられる新宿区大久保に、地上階地下階共にDeMesh工法による地下1階地上2階のRC住宅を建築しました。
これまでの住宅建築技術の常識を覆すべく、構造のみならず施工方法、設備機器、省エネ、バリアフリー、住まい方まで40項目以上の実験的試みを実施して現在もプロジェクトが進行中です。
 

  • 大久保の狭隘道路の奥で造られており、全ての壁がDeMesh工法で建てられています。

台風に伴う大雨にも独自技術でより安全に

大雨や洪水で建物周囲の地表より上に異常出水した場合には、ドライエリアの壁の地表突出高が非常に重要な役割を果たします。もし、ドライエリアの壁をひとたび越えて内部に水が流れ込みだすと、通常は三方向から水が流入するため、手の施しようがなくなります。
弊社では、そのような水害の恐れのある地域で地下室を建設する場合には、過去の水浸高などを調べ、ドライエリア壁の突出高を適正に設計するか、場合によってはドライエリアの設置を断念していただくようなアドバイスもしています。
地下室建築経験の少ない業者や建築家ではできない、「地下室専門建築会社」だからこその配慮が可能です。

夏に涼しく冬は暖かい、究極の省エネ住宅

年間を通じた外気温の変化幅(35℃程度)に対して、地下室の室温は半分近くの変化幅になります。そのため、人に優しくとても住みやすい空間となります。これまでの地下室オーナーの多くは、音楽室・プレイルーム・納戸などの目的で地下室を計画し建築していますが、実際に住み始めて気づくのは地下室の「快適さ」です。
 

四季を通じて安定した室温

一般的な地下室の床下は、地表面から3m付近になるので、地盤温度は11℃(冬の最低)~21℃(夏の最高:いずれも関東から東北地方)の間で比較的安定しています。その温度一定である地下室周囲の地盤が、蓄熱機のような役割をして、冬は暖房機として地下室を温め、夏は冷房機として地下室を冷やします。
そのため、地下室内も冷暖房なしでも年間を通じて15℃程の温度変化となります。夏は最高外気温より5℃ ~8℃低く、冬は最低外気温より7℃ ~12℃も高くなります。気密性も良いため、冷暖房を作動させれば、効率よく最適室温が得られる究極の省エネ住宅となります。
地下室生活6年目のユーザーは、「冬の暖房は朝方だけ使用して、昼間は使用しないことが多い。夏は冷房なしだと、昼の最も暑いときには少し我慢が必要。」と話してくれました。地下室がいかに省エネの空間であるかお判りいただけると思います。

高齢者にも優しいバリアフリー住宅になる

一日中ほとんど温度変化が無いため、「気づかぬうちに夕方になり部屋が冷え込んでしまった」とか、「寝ている間に暑くなり、寝苦しくて寝ていられなくなった」などの感覚を覚えずに済みます。寒暖の変化に弱い高齢者には、地下室は究極のバリアフリー住宅であるとも言えます。
トイレや風呂も地下に造って、生活の全てを地下階でできるようにしてしまえば、ヒートショック(高齢者が、暖かい部屋から暖房していない寒いトイレなどに入った時に、急激な温度変化に身体機能が追随できず、倒れてしまうなどの症状)など考えられません。
あるご高齢夫婦のユーザーは、帰宅すると、地上の室内が冬は暖まるまで、夏は冷えるまで待つ代わりに、まず地下室に入ってくつろぎ、帰宅後の一時を過ごすのだそうです。夏の寝苦しい時には、布団を地下の居間に持ち込んで就寝するのだそうです。

地中熱を取り込む究極のパッシブ住宅 ※1
日本初!!木造や鉄骨造住宅にはまねのできない省エネ性能を証明

最先端の2.5次元熱伝導・空調連成解析プログラム「WindPerfekctDX」で、地下室付き外断熱鉄筋コンクリート住宅が、地下階のみならず地上階まで、地中熱を取り込んで夏は涼しく冬温かいことをシミュレート解析で証明しました。解析モデルは、GEOLIFEの標準的な仕様による地下1階地上2階の外断熱鉄筋コンクリート躯体の2.5次元モデルとし、154万個もの小さな要素に分割して、時間経過を追ってシミュレートしました。

  • 夏は地上階も涼しさが持続

    ①夏季
    朝6時の温度状態
    (解析の初期状態)

    ②夏季
    朝6時から8時間後(昼2時)の等温度線分布図
    (空調無し)

    ③夏季
    昼2時から1時間
    エアコンにより冷房した後の等温度線分布図

就寝中の朝方までは、室温が夏季の適温である27℃になっていて(図①)、朝6時の起床時には、外気温が32℃に突然上昇し(実際には徐々に上昇)、そのまま昼の2時まで、エアコン等の冷房設備を稼働させないまま8時間放置した状態をシミュレートしました(図②)。※2
地下階におけるに人の体感高さでは、朝方の室温のまま27℃台をキープし、床付近はより涼しくなっています。驚くべきは、地上階の体感高さでも27℃台からほとんど上昇していないことです。地上2階の天井付近は若干温度が上昇したものの28から29℃の範囲に留まっています。
その後、昼の2時から1時間だけ、地上階のみ空調機(冷房)を作動させた状態をシミュレートすると、全階とも体感高さが適温の27℃になることが解ります(図③)。この結果はすなわち、ちょっとした冷房で、全階を快適温度に保てることを示しています。

  • 冬は地上階も暖かさが持続

    ④冬季
    晩10時の温度状態
    (解析の初期状態)

    ⑤冬季
    晩10時から8時間後(朝6時)の等温度線分布図
    (空調無し)

就寝する夜10時までは、室温が冬季の適温である20℃になっていて(図④)、夜10時の就寝時に、外気温が3℃に突然下降し(実際には徐々に下降)、そのまま朝の6時まで、エアコン等の暖房設備を稼働させないまま8時間放置した状態をシミュレートしました(図⑤)。※2
各階におけるに人の体感高さについて、就寝時の室温からの低下は、各階とも1から2.5℃以内の低下に留まり、地下階と地上1階は18.8℃前後、地上階2階は17.5℃前後の室温をキープ出来ています。地上階の床のすぐ上部分が15から16℃前後のやや寒いと感じる温度まで低下していることが解ります。そのため、夏の場合と同じ様に、その後朝6時から1時間だけ、全階の空調機(暖房)を作動させた状態をシミュレートすると、全階とも体感高さが適温の20℃近くになり、部分的に気温が低い部分がほとんどなくなることが解ります。この結果はすなわち、ちょっとした暖房で、全階を快適温度に保てることを示しています。

  • ※1パッシブ住宅;
    省エネ住宅の内、機械の空調にたよらず、自然の力を使用して快適な温熱環境を実現する住宅。一般的には、ソーラパネル発電や太陽熱温水器等の機器を利用した場合にもパッシブ住宅と云いますが、ここでの定義は、それらの機器にも頼らない「パッシブ住宅」を目指しています。
    似たような言葉で「パッシブハウス」というのがありますが、これはドイツ発祥の住宅基準で、別称「無暖房住宅」(外断熱と熱交換空調設備、ソーラパネル等を活用した省エネ住宅。寒い国なので無冷房は含まない)とも云うものです。一方、「省エネ住宅」の定義は曖昧で、より高効率の空調設備、発電設備、情報設備、あるいは地域インフラ等を活用して従来の住宅より省エネを実現する住宅も「省エネ住宅」と呼び、「スマートハウス」もその一例です。

  • ※2解析モデルの条件;
    外断熱と地中熱および鉄筋コンクリート躯体の蓄熱能力らの相互関係を明確にし、解り易くするためにシミュレートすることを目的としましたので、日射条件や窓の条件、および換気の影響は考慮していません。そのためこのシミュレーション結果は、実際の建物の環境状態を保証するものではありません。


ドライエリアのデメリット

ドライエリアを設置する場合の注意点

地下室にドライエリアを設けると、地上階と同じように太陽の光を享受でき、且つ外気導入も容易にできるため、実質的にもイメージ的にも開放的な空間としての演出ができます。また、いざという時の避難経路としてもとても有効です。このようにメリットの多いドライエリアですが、3つだけ注意点があります。

  • 直接降り注ぐ、あるいは建物壁を伝って流入する雨水をポンプで外部に排水してやらなければならないこと

    →弊社では、様々な故障ケースに対応でき、漏電や停電などの危険時を警報できるドライエリア自動排水設備を開発し、解決しております。

  • 大雨で建物周囲の地表より上に異常出水し、ドライエリアの壁を越えて内部に水が流れ込んだ場合には、対処のしようがないこと

    →弊社では、地域の地盤状況に配慮した設計しております。

  • 避難経路として有効な反面、ひとたびドライエリア内に侵入してしまうと周囲から内部の様子が見えなくなるために、泥棒などの侵入経路として使われる可能性があること

    →弊社では、脱出時には開閉が容易で、外部からは開け難いグレーチング蓋を開発し、解決しております。

  • ドライエリアの雨水自動排水設備

    地下室専用に独自開発した警報装置付雨水排水設備が、ポンプの故障や危険を知らせます。

    ドライエリア雨水自動排水設備は、屋内に設置した制御盤によりドライエリアの雨水ピット内に溜まった水の水位を、2つのフロートで感知し、自動的に屋外に排出させるものです。通常は2台のポンプが交互に単独で作動します。

    また、1台が故障しても他の1台が作動するため、一般的な降雨であれば十分な排水能力を保持するようになっています。

  • ドライエリア防犯対策に有効なグレーチング蓋

    ドライエリアは、開放された竪穴と同じで、地表からは転落の危険もあります。そこで、人や物の落下防止と泥棒などの防犯対策を兼ねる、グレーチング蓋(亜鉛メッキ鋼鉄製)の設置がおすすめです。
    避難経路としての機能を維持するため、女性でも容易に開閉できる鍵穴付出入り口が独自設計で盛り込まれます。人もその上を歩けるため、建物周囲の土地を有効に活用できるメリットもあります。
    グレーチング蓋の強度を上げて、ドライエリアの上を駐車スペースとして活用する例も増えています。 

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